頭脳的ゴルフ道

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フェアウェイウッドとユーティリティの特性と選び方

Tiger Woods

ご存知の通り、ゴルフのルールではキャディバッグに入れて良いゴルフクラブの数は14本と定められています。最近のアイアンセットは5番〜PWの6本セットが主流で、これにパターとドライバーを入れると残りは6本となります。

この残りの6本をサンドウェッジやアプローチウェッジといったショートゲーム用のクラブと、フェアウェイウッドやユーティリティといった中・長距離用のクラブ、どちらに重点を置くのかがクラブセッティングの一つのポイントになります。

特にフェアウェイウッドとユーティリティはドライバーとアイアンの中間層をカバーするクラブで、飛距離も重なることが多いことから、どちらをどれくらい入れるべきか悩むプレーヤーも多いようです。今回はそんなフェアウェイウッドとユーティリティの特性から選び方について考えていきましょう。

フェアウェイウッドの基礎知識

フェアウェイウッドはドライバーと同じく「ウッド」という種類のクラブであり、その形状も似ています。ドライバーが基本的にはティショット専用クラブであるのに対して、フェアウェイウッドは芝の上から打つクラブとして最も飛距離の出るクラブです。

その種類はいろいろありますが、主に 3番ウッド(スプーン)、4番ウッド(バフィー)、5番ウッド(クリーク)、7番ウッド、9番ウッドの5本が一般的です。中には2番ウッド(ブラッシー)や11番ウッドなんてものもありますが使っている人はかなり少数派でしょう。

フェアウェイウッドのロフト角と長さの一例

下の数値はあるメーカーのフェアウェイウッドのロフト角と長さを記したものですが、各クラブはアイアンと同じくロフト角とクラブの長さの違いによって飛距離に差が出るように設計されています。

3番 15度 43インチ
4番 17度 42.75インチ
5番 19度 42.5インチ
7番 21度 42インチ
9番 24度 41.5インチ

 

フェアウェイウッドの特長
  1. 重心深度が深い
    小さなドライバーのような幅の広い形状なので重心深度が深いクラブです。重心深度が深いということは以下の3つの特長を持ちます。

    ①ボールが上がりやすい
    あまり認識されていないのですが、フェアウェイウッドは非常にボールの上がりやすいクラブです。その為、高さでグリーン上に止めることができるクラブです。逆にティショットではボールが上がり過ぎてしまうことに注意しましょう。高すぎるボールは風の影響をモロに受けたり、飛距離のロスにつながります。

    ②ボールがつかまりやすい

    ボールが非常につかまりやすいので、ティショットで使用してもドライバーよりはるかにスライスしにくいクラブです。

    ③ヘッド左右慣性モーメントが大きい

    アイアンやユーティリティに比べてヘッド左右慣性モーメントが大きいのでボールは曲がりにくいと言えます。

  2. ソール幅が広いのでダフリのミスが出にくい
    アイアンと違ってソール幅が広いので、ダフってもソールが滑ってくれてミスになりにくいです。逆にこの特性を生かしてソールを滑らせながら打つのがフェアウェイウッドをうまく打つコツと言えます。
フェアウェイウッドは長さがありミートするのは難しいのですが、重心深度の深いヘッドのおかげで比較的に打球は楽に上がり曲がらずに飛んでくれます。飛距離も出ますので、しっかりとミートすることができる中・上級者は積極的に使用したいクラブです。

 

ユーティリティの基礎知識

ユーティリティはまだ歴史の浅い新しいジャンルのクラブです。まさにウッドとアイアンの中間の特性を持つクラブで、ハイブリッドとも呼ばれます。

ユーティリティの大きな特徴の一つは形状です。基本的にはウッドとアイアンを掛け合わせたような形状なのですが、中でもフェアウェイウッドに近い「ウッド型」とアイアンを太くしたような「アイアン型」の2種類に分類されます。これらの形状の違いはもちろん重心深度やヘッド左右慣性モーメントというクラブの特性に大きな影響を与えます。

しかし最も影響が大きいのは、その視覚効果だと私は思っています。「ウッド型」のユーティリティは小さなフェアウェイウッドのような見た目ですし、「アイアン型」のユーティリティは大きなアイアンのような見た目です。その為、ウッドかアイアンのどちらかに苦手意識があるプレーヤーでも、それをほとんど感じずに打つことができます(もちろんウッド型ユーティリティをアイアンのように縦振りしても全く問題ありません。同じユーティリティーですので、双方の特性に大きな差はありません)。特に初心者などクラブを振る絶対的な経験値が少ないプレーヤーにとっては、この視覚効果がプレイに非常に大きな影響を与えると思います。

アイアンが苦手な人の中には5番・6番など長めのアイアンを抜いてユーティリティで代用する人はたくさんいますし、中には7番も抜いてしまう人もいます。逆にフェアウェイウッドが苦手な人はその代わりにユーティリティを代用することも珍しくありません。苦手なクラブを抜いて、代わりに楽な気持ちで打つことができるのが、ユーティリティの最大のメリットだと思います。

ユーティリティのロフト角と長さの一例
下の数値は先ほどのフェアウェイウッドと同じメーカーのユーティリティのロフト角と長さを記したものです。こちらも当然ロフト角とクラブの長さの違いによって飛距離に差が出るよう設計されています(ユーティリティに関しては番手表記ではなく、ロフト角表記だけのメーカーも多くなっています)。

2番 16度 40.75インチ
3番 19度 40.25インチ
4番 22度 39.75インチ
5番 25度 39.25インチ
7番 28度 38.75インチ

例えば、先ほど紹介したフェアウェイウッドの5番とユーティリティの3番は同じメーカーの同じロフト角のクラブですが、5番のフェアウェイウッドの方が2インチ以上長くなっています。つまり同じロフト角のクラブであればフェアウェイウッドの方が飛距離が出るということになります。このようにロフト角と長さの関係は微妙に異なりますし、メーカーによっても違いますので必ず試打をするなど自分の飛距離を確認してから購入することをお勧めします。

 

ユーティリティの特長
  1. ウッドのように幅の広いヘッドだが長さが短い為、ミートしやすく安心感がある
  2. ウッド型とアイアン型があるので自分の好きな形状のクラブを選べる

ユーティリティはヘッドが大きいのに長さが短い為、ミートすることが比較的に優しいクラブです。重心深度もアイアンよりは深いので、ロングアイアンが苦手な人でも比較的簡単に打てることでしょう。フェアウェイウッドがまともに当たらない初心者は中・長距離を全てユーティリティで済ませるというセッティングもアリだと思います。

 

ユーティリティとショートウッド、どちらを使うべきか?

飛距離が重複しやすいユーティリティとショートウッド(フェアウェイウッドの7番・9番・11番など)に関してはどちらを使うべきか悩むところです。

ショートウッドの方が重心深度が深いので、クラブの特性上はボールが上がりやすく曲がりにくいはずです。ただし同じロフト角のユーティリティと比べると長さがあるので、比較的ミートするのが難しいと感じるかもしれません。また、長さがあるということはスイング軌道が横振りぎみになるので、ライン出しには不向きです。
 
一方、ユーティリティは重心深度がショートウッドよりも浅いのですが、クラブが短いのでミートするのが比較的容易だと思いますし、スイング軌道が縦振りぎみになるので、ライン出しに向いています

ただこれらの差は微々たるものですので、基本的に自分が振りやすい方を使うのが一番です。クラブの特性以上にプレイに影響するのは、プレーヤーの心理だからです。自信のあるクラブを入れるのが最も良い選択だと言えます。
 
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