頭脳的ゴルフ道

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ゴルフボールの種類とプレイに与える影響

 

 


どうせすぐ無くすんだから、安いのでいいんだよ!
 
僕はボールにこだわるレベルじゃないから、何使っても同じです。
 
こんなことを言ってボールに全く無頓着な人が意外に多いと感じます。しかしゴルフはボールをクラブで打って飛ばすスポーツですので、ボールの影響は非常に大きく、自分に合っていないボールを使うと飛距離が出なかったり、曲がり幅が大きくなったりします。

一回のラウンドでOBやロストボールを何回も連発し120以上叩くような本当の初心者は安いボールでいいかもしれませんが(それでもボールを変えることでスライスなどが減る可能性もあるので一度見直すといいのですが)、少なくとも100前後で回れるくらいの腕前になったのならボールにはこだわることをお勧めします。
 
ゴルフボールの箱には2ピースとか4ピースとか、ディスタンス系とかスピン系といったボールの構造や特性が書かれています。

 

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①ボールの構造 (例)3ピース、4ピース など

②ボールの特性 (例)飛距離重視、ディスタンス系、スピン系 など

③推奨ヘッドスピード (例)45m/s以上 など

 
 触っただけでは大きな差は感じられないゴルフボールですが、クラブで打った時にこれらの違いが大きな差になって現れます。今回はボールの種類とその特性について見ていきましょう。
 

① ボールの構造

一般的なゴルフボールには2ピースとか4ピースといった表記があります。このピースというのはゴルフボールを構成する層の数を表しています。
 
2ピースボールなら外側のカバー(普段私たちが触れる表面)+コア(ボールの中身)だけで構成されているのに対し、4ピースボールならカバー+3層のコアで構成されているのです。しかし、なぜそのような層の違いがあるのでしょうか?
 

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「飛ぶ」と「止まる」の両立

ゴルフボールは、ドライバーなどのウッドで打った時は飛んで、アイアンやウェッジで打った時にはグリーン上で止まる物が良しとされています。しかし、「飛ぶ」と「止まる」という真逆の性能を同じボールに持たせるのは難しいと思いませんか?

 
実はこの矛盾した2つの条件を両立する為に、複数のコア層が存在します。
 
あんなに硬いゴルフボールですが、インパクトの瞬間(あまりに短い一瞬のことなので肉眼では到底確認はできないのですが)その衝撃によって、テニスボールや野球のボールと同じように潰れているのです。そして、潰れたボールが元に戻ろうとする反発力によって、ボールは飛んでいきます。
 

潰れるコア層の「差」を利用

ドライバーのような衝突力の大きなクラブでヒットした時は中心付近のコア層までボールが潰れます一方、ウェッジのような衝突力の弱いクラブでヒットした時には外側のわずかなコア層までしか潰れません

つまり、打つクラブによって影響を受けるコア層に「差」が生じるのですそしてメーカーの設計者はこの差を利用して、打つクラブごとに打球の性質を変えることができるのです。
 
例えば2ピースボールだと、カバー+1層のコアだけの構成になるので、その1層だけでドライバーにもウェッジにも対応しなければなりません。その為、ドライバーで打って「飛ぶ」ボールとして設計したらウェッジで打ったら全く「止まらない」ボールになり、逆にウェッジで打って「止まる」ボールとして設計したらドライバーでは全く「飛ばない」という性能の偏ったボールになりがちなのです。
 
しかし4ピースボールならカバー+3層のコアの構成になるので、その3つのコア層をフルに使って様々なクラブに対応するボールを作ることができます。例えば外側のコア1層目にスピン性能重視の「止まる」働きを持たせることでウェッジで打った時には「止まる」打球になります。逆に4層目には飛距離重視の「飛ぶ」働きを持たせることでドライバーで打った時には「飛ぶ」打球になります。2〜3層目はアイアンを意識して飛距離重視にしたり、スピン重視にしたり、それらを両立させたりすることもできます。
 
このようにピース数が多いボールは各層ごとに異なった働きを設定することが出来る為、ドライバーで打つ時は「飛んで」、アイアンやウェッジなどではグリーン上でピタリと「止まる」といった非常に高性能なボールを作ることができるのです。もちろんピース数が多いほど複雑な作りになる為、基本的に高価にはなるのですが、それだけ性能が良いボールだと考えていいでしょう。
 
ちなみに練習場のボールはほとんどが2ピースボールを使用しています。コストが安く、耐久性が良いからです。しかし、練習場で使われている2ピースボールは飛距離性能が悪い為、市販のゴルフボールよりも若干飛距離が落ちていることを頭に入れておきましょう。
 

② ゴルフボールの特性(ディスタンス系とスピン系)

ボールの特性を表すものとして「ディスタンス系(飛距離性能重視)」や「スピン系(スピン性能重視)」といったものが表記されています。
 

ディスタンス系ボール

ディスタンス系のボールはその名の通り飛距離性能を重視したもので、基本的にバックスピン量を抑えることで飛距離を出すように設計されています。しかし女性や年配の方などヘッドスピードの遅い人は、もともと少ないバックスピン量がさらに少なくなってしまい、スピン量不足でボールがドロップしてしまう可能性もあります。そうなると逆に飛距離が落ちてしまうこともあるので注意が必要です。

また、バックスピン量が少ないということはグリーンで止まりにくいという特徴があります。もちろん全然スピンがかからないわけではありませんが、グリーンの狙った位置までキャリーでボールを運びたい人には向いていないボールだと言えます。

他にディスタンス系のもう一つの特徴として、バックスピンだけでなくサイドスピンも抑制する効果があります(そもそもサイドスピンはバックスピンの一種ですが)。ですから、スライサーの人が使用することでスライスの曲がり幅を小さくする効果も期待できます。スライスにお悩みの初心者の方はディスタンス系のボールを使用すると良いかもしれません。
 

スピン系ボール

スピン系のボールはその名の通りスピン性能を重視したもので、基本的に多めのバックスピン量によってグリーンでボールをピタリと止めるように設計されています。従って、グリーンの狙った位置までキャリーでボールを運びたい人に最適なボールだと言えます。

また女性や年配の方などヘッドスピードの遅い人は、バックスピン量が増えることで逆に飛距離が伸びることも期待できますが、サイドスピンも増加する傾向にありますので、スライサーの人が使用するとよりスライスが酷くなる可能性があります。

スコアが80台以下のゴルフではいかにグリーンの狙ったエリアにボールを止めるかが勝負になります。その為、上級者は大抵スピン系のボールを好むのです。

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※私の愛用しているスリクソンZ-STARはスピン系ボールです。

 

③ 推奨ヘッドスピード

ここまでコア層の違いや特性の違いについて説明してきましたが、最も重要なことは自分のヘッドスピードに合っているボールを選ぶということです。
 

ヘッドスピードに合っていないと性能が引き出されない

コア層の説明でも言いましたが、ボールの設計者は潰れるコア層の違いによって色々な特性をボールに持たせています。しかしせっかく細かく設計されたボールの特性も、ヘッドスピードが変わったら潰れるコア層の範囲が変わってしまうので、台無しになってしまいます。
 

ヘッドスピードが合っていないと飛ばない

ボールは潰れることによってその反発力で飛びますが、たくさん潰れた方が飛ぶのかというとそうではありせん。実は潰れ過ぎても飛ばないのです。

ボールメーカーに問い合わせたところ、飛距離を出す為に最適なのは 8mm 潰れる状態だということです。

実はボールの推奨ヘッドスピードの違いは何かというとコアの硬さの違いです。当然コアが柔らかい方がボールは潰れ、コアが硬いほどボールは潰れにくくなるわけですが、この特性を利用してボールがちょうど8mm潰れるヘッドスピードを推奨ヘッドスピードとしているわけです。

つまりヘッドスピードが速い人も遅い人も、推奨ヘッドスピードに合ったボールを使うことで飛距離性能を最大限引き出すことができますが、見栄を張って自分のヘッドスピードよりも推奨ヘッドスピードの速いボールを使用している人はボールが潰れ無さ過ぎてしまい、飛距離をロスしているかもしれません。

 
以上、ゴルフボールの種類とプレイに与える影響でした!
 

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