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頭脳的ゴルフ道

格安でラウンドしたりゴルフクラブを入手する方法・上達する練習方法・コース戦略・クラブの選び方など。頭を使えばゴルフはもっとお得に、もっと楽しめます!

アイアンヘッドの形状と特性

頭脳的クラブ選び

Eisen

アイアンヘッドの形状は大きく分けて、初級者向けの「ポケットキャビティ」と上級者向けの「マッスルバック」があり、その間に形状も特性もポケットキャビティとマッスルバックの中間に位置するアベレージゴルファー向けの「キャビティバック」があります。しかし、キャビティバックを使っているツアープロもたくさんいるので、一概にアベレージゴルファー向けといってしまうのは乱暴かもしれません。

これらのアイアンは形だけでなく、その構造の違いから力学的な特性が大きく異なります。今回は各形状別のスペックから見た、各アイアンの特性を比べてみたいと思います。

  

重心深度の違い

ポケットキャビティの中でも、特に優しいお助けアイアンになるとヘッドがウッドのような形をしています。ウッドのクラウン部分だけが無いような形状ですね。このことによって、重心深度が深くなります。

zunoutekigolf.hateblo.jp


重心深度の記事でも説明したとおり、重心深度が深いクラブには以下のような特性があります(浅いクラブはこの逆になります)。

  1. ヘッド左右慣性モーメントが大きくなる

  2. ボールが上がりやすくなる

  3. ボールがつかまりやすくなる

 

そしてこれらの特性は初心者にとって以下のようなメリットを与えてくれます。

  1. ヘッド左右慣性モーメントが大きくなる
    ミスヒットしても曲がらずに、飛んでくれる

  2. ボールが上がりやすくなる
    →スピンが効いてなくてもボールが止まる

  3. ボールがつかまりやすくなる
    →ボールをつかまえられなくてもスライスしにくい

 

ポケットキャビティのアイアンを使うことで、多少ミスヒットをしてもヘッドがブレずにボールは真っ直ぐ飛んでくれて、スピンが効いてなくてもボールの高さでグリーン上に止まってくれて、ボールをつかまえられる技術がなくてもスライスしにくいのです。つまり、まだ技量の無い初心者が使ってもオートマチックに真っ直ぐ止まる打球を打てる、簡単なクラブであると言えます。

一方、重心深度の浅いクラブの特性は、上級者にとっては以下のようなメリットを与えてくれます。

  1. ヘッド左右慣性モーメントが小さくなる
    →ボールを意図的に曲げやすい(操作性が良い)

  2. ボールが上がりにくくなる

    →スピンで止められる技術があるので、必要以上の高さは出ない方が良い(無駄に高いボールは風の影響を受けやすい為)

  3. ボールがつかまりにくくなる 
    →インサイドから打つことができる上級者はつかまり過ぎない方が良い


ポケットキャビティに比べて、マッスルバックのアイアンはミスヒットに厳しく、ボールは上がりにくく、つかまりも悪いです。これがマッスルバックが難しいと言われる由縁です。しかし、ミスにシビアでお助け機能も無いな反面、プレイヤーの意思をダイレクトに反映してくれる操作性があるのです。上級者が求めるに操作性を実現することができるのが重心深度の浅いマッスルバックなのです。

  

重心距離と重心角度の違い

ポケットキャビティは一様にヘッドが大きい為、重心距離が長くなります。重心距離が長いということはヘッドの返りが悪くなります。しかし初心者の大半はボールがつかまらないことによる右へのミスを嫌います。その為、ほとんどのポケットキャビティアイアンはグースネックにすることで重心角度を大きくし、ヘッドの返りの悪さを改善しているのです。

この改善効果により、ヘッドの挙動が安定し、インパクトの瞬間にキチンと正面を向いてくれるようになっています。つまり、左右に曲がりにくい構造になっているのです

一方、マッスルバックはヘッドが小さい為、重心距離が短くなります。重心距離が短いということはヘッドの返りが良いのです。しかし上級者はつかまり過ぎによる左へのミスを嫌う傾向があります。その為、ほとんどのマッスルバックアイアンはストレートネックにすることで重心角度を小さくし、ヘッドの過剰な返りの良さを抑えています。

この改善効果により、ヘッドの挙動が安定し、プレーヤーが意図した通りにフェースの向きを変えることができます。つまり操作性の良いクラブになっています。

zunoutekigolf.hateblo.jp

 

フェースの大きさ

ポケットキャビティのヘッドはその構造上、軽量の為、ヘッドを大型化することができます。ヘッドが大きいということはスイートスポットも大きくなる為、ミスヒットに強くなります。しかしフェースが大きくなるとラフから打つ時の抵抗が大きくなる為、ラフからのショットに悪影響を及ぼしやすくなります。

一方、マッスルバックのヘッドは鉄の塊の様な構造上、重くなる為、ヘッドを小さくする必要があります。ヘッドが小さいということはスイートスポットも小さくなる為、ミスヒットにシビアになります。しかしラフでも抵抗が小さく抜けが良い為、その影響を最小限に留めることができます

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まとめ

ポケットキャビティはお助け機能がある為、初心者でも曲がらず上がるしっかりした打球を打つことができます。マッスルバックはお助け機能がない為、ミスに厳しく難しいクラブですが、自分の意思で打球を操作しやすいクラブといえます。クラブは自分の技量にあったものを使うのが一番良いので、初心者の人は無理をせずにパケットキャビティアイアンを使用することをお勧めしますが、常に100を切れるくらいの腕前になったら、キャビティバックアイアンに買い換えるのが良いと思います。自分の腕前よりも少しだけ難しいクラブを使うことで、プレーヤーのレベルアップにつながるからです。

しかしマッスルバックアイアンへの買い替えは少し慎重にしたほうが良いでしょう。操作性と引き換えになる、ミスへの許容性の無さが大きな代償となるからです。ツアープロでもマッスルバックを使用しないプレーヤーが多いのは、そういうことなのです。