頭脳的ゴルフ道

格安でラウンドしたりゴルフクラブを入手する方法・上達する練習方法・コース戦略・クラブの選び方など。頭を使えばゴルフはもっとお得に、もっと楽しめます!

クラブヘッドの「重心角度」と「FT値(フェースターン値)」がショットに与える影響

f:id:haraberashi:20160924060708j:plain
 

クラブヘッドの「重心角度」がショットに与える影響 

重心角度というのはクラブヘッドを真上から見た時の重心とネック軸を結ぶ線とフェース面が作り出す角度のことです。これは上の写真のようにクラブのシャフト部分だけを台に置いて、ヘッドを垂らした時のフェース面と垂線が作る角度で簡単に目視することができます(数値を測るには専用の機械が必要です)。

重心角度はフェースの返りやすさに大きく影響し、重心角度が大きいほどフェースの返りが良くなり、つかまります
 

重心角度とつかまりやすさの関係

重心角度が大きい:フェースが返りやすく、つかまりやすい
重心角度が小さい:フェースが返りにくく、つかまりにくい

 
一般的にウェッジはつかまりが良く、ロングアイアンはつかまりが悪いのはロフト角の違いもありますが、この重心角度も大きく影響しています。上の写真を見てもらうと一目瞭然ですが、ウェッジの方がアイアンより重心角度が大きいことが多いのです。

また最近のドライバーは大型ヘッド化によってフェースの返りが悪くなったのを補うために、重心角度が大きくなるように設計されています。

 
では、なぜ重心角度が大きいとフェースの返りが良くなるのでしょうか?

 

重心角度とフェースの返りやすさのメカニズム

 

アドレスからトップまでのバックスイングの中でフェースは徐々に開いていきます。この時、ハーフウェイダウン(シャフトが時計の9時を指す時)の段階でフェースがプレイヤーの正面を向くのが正しいスイングです(アダム・スコットもハーフウェイダウンでフェースが正面方向を向いていますね)。

そしてダウンスイングでは逆にフェースが閉じていき、インパクトをスクエアで迎えます。つまり、ハーフウェイダウンからインパクトまでの間にフェースは90度閉じる必要があるのです。

ダウンスイングでクラブが遠心力を受けると、クラブヘッドの重心は自動的に遠心力方向(下図の青い矢印)に近づこうと移動を始めます。そして遠心力が最大になるスイング軌道の最下点あたり、つまりインパクト前後で遠心力方向線上に達します。
 

f:id:haraberashi:20160924064225j:plain

 
この時、重心角度が30度のクラブはその重心角度の働きによって自然に30度フェースローテーションすることになります。つまり、プレーヤーが起こす以上のフェースローテーションが自然に起こるのです。

自然発生するフェースローテーションの度合いは重心角度に比例する為、重心角度が大きいほどヘッドが返りやすく、ボールがつかまりやすいと言えるのです。


ちなみにドライバーの場合、重心角度の平均は22°前後で、20°以下だとつかまりづらく25°以上だとつかまりやすいクラブだと言えます。
 
 

重心角度は重心距離と重心深度に大きな影響を受ける

 
重心角度は重心の位置によって定まります。つまり重心距離と重心深度に大きく影響されます。

結論から言えば、重心距離が長ければ長いほど重心角度は小さくなり、重心深度が深ければ深いほど重心角度は大きくなります。つまり重心距離は反比例し、重心深度は比例するわけです。
 
重心距離・重心深度と重心角度の関係

重心距離が長い → 重心角度は小さい
重心深度が深い → 重心角度は大きい

 

どうしてそうなるのでしょうか?

下図を見てもらえば一目瞭然ですが、重心深度が同じ場合、重心距離が短いと重心角度が大きくなり、重心距離が長いと重心角度が小さくなります。つまり反比例の関係です。
 

f:id:haraberashi:20170705064728p:plain


同様に、重心距離が同じ場合、重心深度が浅いと重心角度は小さくなり、重心深度が深いと重心角度は大きくなります。正比例の関係ですね。

 

f:id:haraberashi:20170705064746p:plain

 
※この図の赤いラインは重心距離・重心深度・重心角度の大小だけを比べやすいように、便宜上引いたものであり適当なものです。そもそも各重心をかなり極端な配置にしてありますし、厳密にはそれぞれの値の測り方とは全然違いますことをご了承ください。
 
 

重心角度が分からない時は?


先に説明した通り、重心角度はつかまりに大きく影響しますので、クラブ選びの際にはぜひとも参考にしたい数値です。

しかし重心距離や重心深度は少し調べると割とすぐ出てくるのに対し、こんなに重要な重心角度は掲載されていないことが多いのです。

冒頭の写真のように、クラブのシャフト部分だけをテーブルに乗せてあげれば、だいたい重心角度が大きいのか小さいのかは目視で確認できますが、正確に測るのであればやはり専用の機械が必要で、ゴルフショップなどで計測してもらわなければなりません。

そこでこのブログでは、つかまり易さを表す別の数値としてFT値(フェースターン値)を使うことをオススメしています。

 

 

FT値(フェースターン値)とは?

クラブのつかまり度合いを表す数値として、このブログではFT値(フェースターン値)※というものを使っています。FT値は下記の計算式で導き出されます。


FT値 = 重心深度 ÷ 重心距離

 
※重心深度÷重心距離で導き出される数値はいろいろなウェブサイトでそれぞれ独自の表現がなされている数値ですが、当ブログではFT値と呼びます。


計算式を見れば一目瞭然ですが、FT値は重心深度に比例し、重心距離に反比例します。これは重心角度と同じであり、FT値が大きいほどつかまるクラブであるということが言えます。そして勘の良い人はもうお気づきかもしれませんが、FT値はヘッドのネック軸慣性モーメントに反比例することになります。

ドライバーの場合、FT値が0.95以上あるとつかまりを感じ1.0以上あると強くつかまりを感じます

つまり、重心深度が重心距離よりも大きいドライバーはかなりつかまるドライバーということになるので、スライス防止に期待できるのです。

 

以上、クラブヘッドの「重心角度」と「FT値(フェースターン値)」がショットに与える影響 でした!
 
 

関連記事